(01- 英語スピーキングスキルアップBOOK)
◆データや理論的なアプローチからというより、
英語を教える側からみた時の重要な事、が書いてある本です。
語彙については、ネイティブの大卒の平均語彙は、10,000~13,000語とあり、
ここからも1万語を目指してのボキャビルはよい目標だと思います。
スピーキング力については3種類に分けています。
・状況別の会話力
・ディスカッション能力
・描写能力
状況別の会話力では、日常の英会話では生活シーン別に、
よく使う表現というのがある程度あり、
それらをフレーズで丸ごと覚えてしまう方法があります。
とにかくよく使うフレーズから覚えていくことで、
まったく英語が話せないという状況から、はやく抜け出すことができます。
このレベルはとても簡単で、英会話が少し楽しくなってくる時期です。
まったく英語が話せないと面白くない、
でもフレーズの丸暗記ばかりだと自分の意見が全く伝えられない、
ディスカッションなんてとんでもない、とすぐに思うでしょう。
雑談ではいろいろと話せている(ように見える)人が、
ディスカッションとなるととたんに話せなくなるのは、
フレーズ丸暗記から抜け出せない人でしょう。
よく使うフレーズの丸暗記をし、英語が通じる楽しさを知り、
近い将来には自分の言いたい事が自分の表現で言えるように、
丸暗記以外の英語学習もコツコツと継続していくしかなさそうです。
◆英語習得には1日にどのくらいの学習時間が必要なのでしょう?
外国の人で、日本へ来て日本語学校で日本語を学び、
日本語がうまくなった方々を例にとると、
1年間の学習時間で1,000時間以上という目安があるようです。
(具体的なデータ等はここではありません)
これは毎日2時間45分位の学習時間です。
会社員だと、毎日3時間弱の英語学習はかなり厳しいと思います。
通勤中に英語を勉強する、昼休みに15分復習をするなど、
こまかな空き時間を使い総学習時間を増やしていくしかないでしょう。
週末だけの学習ではなく『毎日学習する事』がとても重要なことは、
脳の特徴からしても言えることなので、
時間は少なくてもとにかく毎日の学習が大切です。
◆スピーキングの目標は、
『いろいろな国の人が話す英語が聞き取れ、
いろいろな国の人に分かりやすい英語を話すことができる』
ここでも目標設定はネイティブスピーカーのようになる、ではありません。
国によって英語に特徴がり、そられにも対応でき、
いろいろな国の人と話すことができるようになる事は重要です。
上達のための語彙の習得については、
単純ですが話すときによく出てくる単語から覚えていく事です。
話し言葉でよく使う単語は、読む時に必要な単語数より、
語彙数が少ない傾向にあります。
会話中に出てきた、使えると思った単語や表現を自分のものにしていきます。
単語学習をするとき、英英辞書を使いなさいと聞くことがありますが、
ここでは、英和と英英辞書の比較をすすめています。
ニュアンスの違いを知ることができ、単語を深く知るためのよい方法です。
個人的には、英語学習初期では英和辞典のみ、
英語学習中期の途中から英英辞典を取り入れることをお勧めします。
語彙数が少ない時期は、和英辞書に頼るのが効率的です。
無理な英英辞書の使用は、時間がかかり効率が悪くなるだけです。
和英と英英辞書をたまに比較してみて、
英英辞書のニュアンスがくみ取れるようになれば、
和英と英英の比較、英英辞書のみでの学習、
といった順番をおすすめします。