(02- 世界一わかりやすい英語の勉強法)
◆英文法の勉強は必要ない?
ネイティブの子供は英文法を勉強してないし、
日本語も文法を勉強してから話せるようになったわけではないので、
文法は勉強しなくても良いのだと思うのでしょうか。
学習者の環境や、大人か子供か、で考え方は変えたほうがよいですが、
少なくとも日本にいながら大人が英語を上達させようとした場合は、
ある程度の英文法の習得は必要です。
この本でも必要としています。
以前にも書いた、大人は理論的な思考が得意という内容も少し書いてあります。
『語学はスポーツ。だからこそ「理論が」必要』
(P90、世界一わかりやすい英語の勉強法/関正生 より引用)
英語はトレーニングで習得するもの、だからこそ理論も必要。
理論のないやみくものトレーニングより、
効率を考えたトレーニングの方が効果が出るという事です。
英語を効率良く習得するための道具の一つが文法です。
文法を理論で習得し、
習得したものを意識しなくても使いこなせるようになるまで反復するのが大切。
少なくとも学習者が大人であれば、この考えに落ち着くのではないでしょうか。
◆リーディングや速読ができるようになる為に、
見てすぐに反応できる語彙力、英文構造の理解力等をトレーニングし、
レベルアップをはかるようすすめられています。
以前はトレーニングのために、
同じ英文を何度もリーディングするのは効果があるのか疑問でしたが、
ここでは同じ文章で数十回の音読トレーニングもすすめています。
同じ文章の英文リーディングで一日5回位でもよいとあり、
これは以前に書いた内容とも合うのでおすすめします。
教材はやはりやさしめの英語が良く、英字新聞、雑誌、物語、マンガ、小説、など、
自分の興味の持てるものがよいとされていますが、
はじめはニュースなどの記事をお勧めします。
毎日のシャドーイングについてもあり、
意味理解をしながらのシャドーイング(コンテンツシャドーイング)にはほとんど触れていませんが、
最初はテキストをみて、その後何度も繰り返し完璧になるまでシャドーイングをする事をすすめているので、
意味理解も自然とできているのでしょう。
他にも、リスニングが正確にできないのは、
単語を知らなかったり、プロソディの理解と習得が不足しているのが原因で、
「英語に慣れろ」などの精神論ではない!という主旨にも共感します。
発音記号をしっかりと習得したほうがよいという実践的な考えにも納得です。
リスニングも発音もプロソディも、シャドーイングでトレーニングできます。
◆問題集の解き方について。
私が実践している方法と近いと思った事も多く、参考になります。
学習初期は簡単で薄い問題集を買い、一通りやりきります。
その時、あやふやに解いた問題と分からない問題、
自信をもって正解が分かった問題、と区別できるようにチェックをします。
例:分からない⇒× あやふや⇒/ 自信がある⇒〇
答えあわせの時は、/と×の部分を重点的に勉強するのですが、
/も×の部分も、「なぜこの答えになるのか?」が説明できるようになる事が大切。
数問分からない問題があるだけでもとても時間がかかるので、問題集の選定も重要です。
解き方を身につけ、同じ問題集を何度か解くことで、
他の問題集の類似問題も速く簡単に解けるようになります。
◆英語学習で使う辞書は電子辞書をおすすめします。
単語を覚えるためによく調べるのは、
語源、類語、反意語、使えそうな例文、等で
これらを電子辞書で効率よく調べます。
また、知ってる情報と連合させるなどできればより覚えやすくなります。
英和と英英辞書の見比べもよくしますが、
語彙が少ない状態では英英の使用は時間がかかるだけなのでお勧めしません。
調べる単語は、試験対策であれば過去問や公式問題集に取り組み、
その中から知らない単語を強化していく方法が効率的です。
TOEICや英検等、資格試験の合格のためにも役に立ちます。