自分に合った教材で多読やボキャビルが効果大

(03- 英語リーディングの科学「読めたつもりの謎を解く」)

多読の効果は、
・文法が身につく
・語彙が増え読解力、書く力、英語力全体が高まる
(Day&Bamford,1998 / Grabe,2009 / Natio, 2009 )
とボキャビルにも効果はあります。しかし一方で、
『多読で新語に出会っても習得は5~15%で、
 かつ文章で10回~12回新語にであう必要もあり。』
(Grabe,2009)ともあります。

経験からは、読むだけではボキャビルはあまり進みません。
多読とボキャビルをうまく組み合わせる為には、
英文に出てくる単語の95%(目安)程がわかる英文で多読を行い、
分からない単語に出会ったら、頻出度の高い単語かどうか、
自分が知っておきたい単語かどうか、などで判断し調べて覚える方法をおすすめします。

Pearson English Readers等の語彙難度が調整された教材や、
資格取得を目指すのであれば、過去問や問題集は非常に良い教材になります。
興味がない教材を選ぶ事は避けましょう。
自分のレベルに合った興味の持てる教材を探すのは少し大変ですが、これはとても重要です。

◆英文が少し読めるようになった時に、いろいろなニュースを英語で読んでいました。
しかし、ハリーポッターを英語で読もうとした時は、
「なにか単語の種類が違う?」
「単語と文法が分かっても書いてあることが分からない」
という感覚でした。これには理由があるようです。
母語話者は一貫性の低いテキスト構造では推論を生成
 することで一貫性を補うのに対し、第二言語学習者には
 それが見当たらないことが指摘されています。
(Horiba,1993,1996 P42より引用)

ネイティブが文章を読むときは、その文章が何を言いたいのか情報を整理したり、
文章の中の情報と情報をどう結び付けるか?など、
常に自分なりに情報の処理をしています。
これが、英語学習を始めた日本人(大人)の場合では、
英文を一文ずつ理解するだけでも大変。
ましてや、内容を推測して読むのは無理な場合が多く、
読む以上の情報処理をする余力は無い、という状況になります。
これもあり、私の場合は物語の英文を他の文章と比べるとうまく読めなかったのでしょう。
理解しやすい文章から勉強していくことは大切な事だと分かります。

物語を英文で読むときは、ストーリーが単純なものを選び、
理解する時の情報処理の負担を減らすことで、
読みやすい英文教材を選ぶことができます。
登場人物が何人も出てきたり、いろんなシチュエーションがあったりと、
複雑なストーリー展開の物語文は難易度が高くなるので、
気をつけたほうがよいです。
私の場合は、英語で物語を読むときは、
和文、英文の両方で同じ本を買い、はじめに日本語で一冊読み終え、
その後で英文の本を読む、という方法を実践していました。
リーディング初期の学習方法としてお勧めです。
情報処理の負担が減り、英文理解に集中できます。
無理なく継続できる効果もあり学習がスムーズに進みます。