(02- 「達人」の英語学習法)
◆繰り返しを中心とした教授用、
アーミーメソッドで英会話を学んだことがあります。
英語学習を始めた頃で何年も前ですが、
すごく良かったので今でもよく覚えています。
いろいろな英会話スクールに通い、どこも同じかなと思っていた頃、
ある個人英会話学校の先生に出会いました。
とても古い教科書のようなものを大事そうに持っていたのが印象的で、
いまから思うと教授法とその実践方法が書かれた本だったのだと思います。
アーミーメソッドを使って会話をしてみましょう!
という説明があり、授業は日本語と英語。
初級者という事もあり、ごくごく簡単な会話文が、
英語と日本語でかかれている用紙を一枚もらいます。
内容は日本語でこんな感じです。
K:はい、ジョン。
今日はケーキをもってきたわよ。
J:おいしそう!どこでかったの?
K:昨日、私が作ったのよ。
J:えっ!ケイティが作ったの?
K:そうよ。
J:ケーキつくれるんだ!
・
・
まず何回か読んで、文法や単語がクリアになったところで、
役を決めて小道具を使いなら書かれた通りに会話します。
ただし、書かれた英文はガイドラインとなり、
この通りでないといけないというものではありません。
4、5人のクラスの内2人が演じますが、そのほかの人も心の中で役になりきります。
演じている人がつまったら、その他の人が代わりに発話しなければいけないので油断できません。
自分を含めクラスみんなは、何とか単語を並べて会話できる程度だったので、
発話する文章を矯正されるような感じで、すごく簡単な文なのにつまってばかりです。
普段、そこそこ話せていいなーと思ってた人も、つまってばかりだったのが記憶に残っています。
会話を矯正されるのに慣れていないようでした。
でも、間違った英文ばかりを話していたくはない!と思っていた自分には最適な授業でした。
次の授業ではこれに続く文章が付け足され、少しづつ複雑な英文になっていき、
正しい口語表現が増えていきました。
授業を何回かくりかえすと英文を暗記してしまう事もあり、スラスラ言えるようになります。
名詞部分など、言い換えればいろんな場面で使えそうな
英文が多く「この授業はいい!」と思っていました。
会話を暗記するのが目的ではなく、英語の幹となるルールを叩き込む為でしょう。
おかげで考える事なく、現在、過去、未来形の口語表現が
初心者ながらかなりの確立で正しく言えるようになりました。
半年ほど続きましたが、このクラスは徐々に生徒が減り、無くなってしまったと記憶してます。
間違っていても自由に話したいと思う生徒が多かったのだと思います。
今でもあればうけてみたいと思う数少ないの英会話教室です。
◆繰り返し聞いて英語を学習するのは5回までがよく、
これ以上繰り返して聞いても理解があまり進まないようです。
同じ文章を聞いたり読んだり、繰り返して学習すことがありますが、
確かに5回くらいで飽きてきて、理解が進むかといったらそうでもありません。
しかし適度なドリル学習はアーミーメソッドにもあるように効果があります。
◆英語は間違いを恐れないでどんどん話しなさい!
と英会話教室等で言われることがあります。
間違いに注意を払わないで英語を話してばかりでいい?
この本ではこのようにあります。
「答えは、短期的にはYES, 長期的にはNOのようです。」
(P49、達人の法英語学習方法/竹内理著より引用)
誤りを訂正したところで、その場では修正できても、
時間がたつと元に戻ってしまうからでしょうか。
間違った部分はメモするなどし、
正しく習得できるまで、復習する事が重要です。