(01- 英語で英語を読む授業)
◆「英語リーディングの科学」の著者が書いた別の本です。
英文リーディングをしていると、文単位では意味が分かるのに、
全体を通して何が言いたいのかが分からない、
という経験をした事はないでしょうか?
英文を読むときは、
その内容が頭の中にイメージや情景ではっきり浮かぶことが大切です。
文単位での理解につまずいたり、
文と文のつながりをうまく理解できなかったりすると、
モヤッとしたイメージのままではっきり理解できなかったり、
間違った内容のまま理解してしまいます。
これを解消するには?
まずは自分のレベルに合った教材を見つける事が大切です。
英文の中にその文章に関連のある絵や写真がある場合は、
内容が想像・推測しやすくなり、理解の手助けになります。
何が分かっていて何が分かってないのかを把握するために、
・5W1H
・メインアイデア
・文章構成、段落構成
・文章の種類
などを確認する事も大切です。
しかし、英語学習初期では理解力は乏しく、
それをアップさせるためには単語の習得がやはり重要です。
ニュース等の一般的な英文でリーディング学習を進められるようになるまでには、
新出単語の習得は欠かせません。
◆英文法の習得方法についてです。
語彙習得と似ていて、既にしっている文法を使い、
それとの違いを確認したり、比較したりしながらまずは知識として身につけます。
それから、その文法を使って話したりし習得を試みます。
英文法習得も『学習⇒ドリル⇒獲得』です。
初めは、覚えたいと思った英文法を意識しながら、
ぶつぶつと何度も繰り返し、
文章で文法事項を覚えてしまう事をすすめます。
その後徐々に、習った文法事項を知識として使っている状態から、
文法を意識しなくても話せている状態になります。
◆英語学習の大まかな順序として、
Ⅰ基礎(単語・文法)
Ⅱ受信スキル(読む・聞く)
Ⅲ発信スキル(書く・話す)
という順序があります。
これには、負荷(大変さ)の違いもあります。
『文字を読んだり書いたりする活動よりも、聞いたり
話したりする活動のほうが認知的負荷は軽く時間を
かけずに行うことができる』
(P95、英語で英語を読む授業/卯城祐司 より引用)
負荷はこのようになります。
Ⅰ基礎 =単語・文法
Ⅱ受信スキル=読む(負荷大)・聞く(負荷小)
Ⅲ発信スキル=書く(負荷大)・話す(負荷小)
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲのループを繰り返しながら英語力を上げていきます。
得意不得意や、学習時の負荷を参考にしながら、
自分に合った勉強方法を考える時のヒントにもなります。